ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

ダンジョウとギロチヨ【7-1-2】

ダンジョウは

ゾニィ暴走族の

副族長を務める

ギロチヨとバディを組み

その他数名の構成員とともに

レーザーセンサーの

主電源を探した

ギロチヨさん

でしたっけ

ぼくはダンジョウです

よろしく

さっき聞いたよ

ぶっきらぼう

しかもゾニィよりも背が高く

体格もかなりのものだった

なんだかとっつきにくいなぁ

ダンジョウはやりづらさを

感じていたが

まぁなんとかなるだろうと思った

現在二手に分かれたそれぞれは

牢を出た後

直ぐ側にあった

ダクトに侵入していた

このダクトは

どうやら一旦どこかに

抜けるようになっているみたいだ

ここは

生体実験室だ

なんでそんな悪趣味なこと

しているんだよ

最近見慣れない姿をした

人間を目撃することが

多くなったのは

その所為か

ヤツら裏で何やら

悪事を働いているようだな

ギロチヨがぶつぶつと呟いた

最近の話なの

ぼくもここに来る前に

竜人間と会ったよ

あぁ

それもきっと

ここで改造されたものだろう

ヤツらは

地上からさらって来た人間たちを

そこで実験したり

改造や強化して

帝国軍の駒の一部に

しているのだろう

やはりぼくは

そんなことをするヤツらが

許せないよ


── 再び炎は燃え盛る、地底帝国の詩。