ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

超感覚

人は宇宙と繋がったとき 超感覚を手にする 頭のなかでは 知らない音楽の波形が流れ 電波も受信することができる 誰かの他愛もない会話が 見えたり 言葉のにおいがしたりする それはみんなみんな 風が運んで来てくれる ── まだ、名前のない感覚。

自分を超えて

悩んでいる時間は 無駄なのさ その時間を 一歩進める為に使え 考えている時間は 無駄なのさ まずやってみて 考えろ ── 立ち止まったら、思い出して。

超越する感情

肉体を超えて 爆発する感情がある それについて行く為に 肉体はどんなに 疲労が溜まっていても 感情について行こうとする 肉体に物理的な 負荷のかかるものならば バラバラになってしまうが 手を伸ばせば 届く範囲のことならば なんだって出来てしまうだろう…

戦闘舞踊

踊れ 踊れ さあ踊れ 生命の炎を さあ燃やせ これで すべて 終わらせてやれ 生命の鼓動を さあ鳴らせ ── 心臓は高鳴り、鼓動が脈打つ。

無意味な戦い

我々はいま 何と戦っているのだろう なんだか見えない敵が 居るみたいだ みんな集団催眠か 妄想に取り憑かれているのだろう 見えない敵と 無意味な戦いをしていたら 本来居ないはずの敵が 現実に現れ始めた 戦わなくて良いものを 本当に戦わなくては ならな…

戦化粧

出陣前の戦化粧 戦う相手への 身だしなみ 誠意と敬意をもって 戦へと臨むべし 本来の顔では ないけれど そこにはこころが 宿っている こころの仮面を被って いざ出陣 ── こころは、本音を物語る。

沈んだ都市の話

きみぐらいの歳の頃 わしは沈んだ都市にいた 意味のない争いもなく 明日は必ず来ていた 自分の願った未来も来ていた けれどもそれは贅沢だと 他所から来たものによって 都市は海のなかに 沈められてしまった 明日は必ず来るし 自分の望んだ未来を願うことの …

沈黙する活火山

内部では 煮えたぎっているが 外見は 何の変哲もない山だ 風景と同化して 一番の脅威であることすら 忘れさせる 時限爆弾ともまた違う 何が引き金となるかは 本人しか分からないことだ ── 間違っても、引き金とならないように。

シンク

最善の道筋を考える 浮かんだ方法を 床に沈めて 泥の道を タイルで埋める 姿勢を低くして 静かに渡る 道がぐらついたら また同じことの 繰り返しだ 手間はかかるが 楽に辿り着く 方法なんてないのだ ── 直感と、思考の繰り返し。

ウォーミングアップ

準備体操は大切だ 身体が冷えていては 思うようには動かない それともうひとつ 神経伝達を 行いやすくするのだ 身体は 自分のものであっても それぞれの部位は それぞれで生きている 頭の天辺から 足の指先まで 神経を繋いだら さあ行動だ ── 心と身、神と態…

荷造り

長い長い 旅に出るために きみは荷造りに 余念がない 様々な状況を 鑑みると 何が必要か 迷うところだ しかしながら 状況毎に選んでいたら いざという時に 取り出せない 必要なものは シンプルで良い 例えば たった一本の ナイフだとか ── 荷造りに時間を割…

調達

嵐がやって来る前に 必要なものを 調達する 必要なものは 必要な数だけ 適切な量で 準備をしよう 余分なものを 持っていると 足枷になる こともある ── 抱え切れない荷物は、手放して。

お陰様

陰ながら 支えてくれている 人々を 忘れてはいけない 様々な 環境のなかで 点と点が 線で繋がる 点のひとつひとつは 輝いていて まるで星のようだ 僅かな明かりも 人生のルートを 構築してくれる 大事な過程である ── 夜空の星は、誰かの人生かも知れない。

陰り

暗雲が 立ち込めてきた 雨の香りも して来たが 未だ 降りそうにはない 晴れた日 ばかりじゃない 雨が降っても 草木は潤う 陰りも実は 悪いことじゃない ── こころの陰りも、許せるように。

影の国

影のなかにも 国がある この世の中とは 正反対だが この世の中に 希望がないなら 影の国は 希望で溢れている いま影の国は 繁栄している ── けれども、あなたはこの世の中に居る。

恐怖のオーバードーズ

ある一定の域を超えると どれも同じに思えてくる 度が過ぎると 感覚は麻痺してしまうのだ 感覚鈍麻のまんま 恐怖を与え続けられれば 現実か夢かさえも 分からなくなるだろう そんな現実が 待っているのだから 恐怖のオーバードーズは やめられないのだ ── 用…

釘付け

頭を打ちつけたように みんな画面に 釘付けだ やさしい恐怖に従って 目も離せないでいる やがて恐怖は 世界となり みんな 箱のなかで 過ごすこととなる ── 五寸釘を、打たれた人形のように。

ファンタスティック・ホラーショゥ

寄ってらっしゃい 見てらっしゃい これは素晴らしい ステキなホラーショゥ 人のこころは 思いのまま 言うこときかない 犬たちだって あっという間に 手懐けちゃうよ 有りもしないものも あたかも存在 するかのように 人のこころは 思いのまま さぁ 寄ってら…

COQ

吸って吐いて 呼吸する 生きてゆくために 息をする 息をしていれば 生きていられるよ あなたの 生きている証拠 地獄の門も 天国の扉も まだまだ 開ける 必要はない あなたは 吸って吐いて 呼吸する ── どうか、息の根を止めないで。

CO

吐けば 吐くたび 生命が 削れる 天国で待つ ぼくらの 家族は きっと にこやかに 微笑んでいる ── 数秒でも、思い留まって。

Q

吸えば 吸うたび あの世が 見える これぞ まさに 生き地獄 自問自答の 日々は続くが 地獄の門は まだ閉じておいて ── たとえ、答えが出なくとも。

C-1000

街を歩くと 気になる 気になる 檸檬の酸っぱさ 蜜柑の甘さ どちらでも ないような 街を歩くと 感じる 感じる 疲れた顔して 睨みつけている あなたに足りない 檸檬の酸っぱさ 蜜柑の甘さ ── まるで、血に飢えたゾンビのようさ。

白線

チョークの粉で 引いた白線は 真っ直ぐだけれど ところどころ 掠れている 補うために またさらに 白線を重ねて 真っ白く 真っ直ぐな 線にしてゆく ── 完全なものは出来ないけれど、より完全に近いものはできる。

境界線

現実と夢の 境界線 分け隔てねば さもなくば 狭間の窪みに 落ち込んで どちらにも 戻って 来られず終い 対極にある物事は 必ず線を 引っ張って 一緒くたに せぬように 気をつけねば ── ふたつが混ざり合うことで、崩れるもの。

暗黙ナイト

地面に埋まったまま 日の目も見ずに そのまんま そんな夜が 続いていた 地面に埋まったまま ならば いっそそのまま 掘り進んでみる 温泉が出るかも知れないし 金塊も出てくるかも知れない 動かないと 化石のままさ ── 誰かが発掘するまで、埋まっているのか。

オル種、胃底部

ぼくの蒔いた種は 胃底部に埋まっている いつ芽が出るかは 分からないけれど きっと芽が出ると 信じているよ 誰かと同じことをしても ちっとも面白くはないし 変わったこと というよりかは 可能性のあることを ぼくは証明したいのさ 口からオルの木が 生えて…

コンクリート・シティ

コンクリートで 埋め立てられた 土地をながめる かつてここでも 人々の暮らしが 続いていたこと 街の端の ひび割れが すべて教えてくれた コンクリートの下に 逆さまになって 生活は続いているかも知れない わたしは そう思っていたい ── 埋め立てられた、人…

ビルドアップ

何度も何度も 失敗して その度ぼくは 強くなる こころも身体も 強くなる 色んなことを 体験しながら その度ぼくは 思いを馳せる 今までの そしてこれから 手にする 思い出に ── 出来るようになるまで、やるしかない。

ブロック遊び

建物を 組み換えて 組み立てて 食物も 組み換えて 組み立てて 人間も 組み換えて 組み立てたら もはや 人間ではないだろう これは 遊びじゃないんだ ── こころも身体も、替えはきかない。

建前の館

建前の館の後ろで 本音がほくそ笑んでいる 建前の館のなかでは 仮面舞踏会の接待が 建前の館の前では 仮面を被り 後ろ手にナイフを握った 人間もどきが 立っている ── みんな建前の館に、隠れて生活している。