嫌なことは 押しつけて 押しつけられた 気持ちも知らず 楽な方へと 逃げてゆく 自分勝手な生き物は 押しつけたものに 押し潰されて 次第に数を 減らすでしょう ── 寂しい種族の、悲しき末路。

どうしてなんだと嘆くより どうしたらいいかを考えろ その答えはいつでも あなたのなかに あるのだから ── 慌てふためくな、落ち着いて周りを見ろ。

1番のもとを振りかけると 雨が降る 2番のもとを振りかけると 雪が降る 花粉のもともふりかける ついでに病気のもとも 色とりどりの 色々なフレーバー ── 人間の作った、魔法の粉。

日頃食べている すべてのもの ぼくらを試す 実験材料 ── 目指せ、突然変異。

今なら人間よりも 機械の方が やさしい気がするよ ── それは、やさしさの重さ。

純粋無垢な煌めく瞳は やがて無粋な欲にまみれて 汚れたものしか映らなくなる 薄っぺらの単語を並べて 付け焼き刃の刀を振るう やがて名刀と謳われるも 煌めく瞳をもってすれば デクの棒に等しく違わぬ ── 本当に、価値のあるものとは。

月面人間工場製の 我々人類たらしめるものは 組み込まれた遺伝子の記憶の通り 地上の生物を使役し、飼育する 飼育用に造られた生物以外のものでも 平気で手中に収めようとする 飼育された生物たちは 自然を忘れ 本能を忘れて 人類同様、己が何者であるかさえ…

この世界には 人間が決して 入ってはいけない 場所もある 自然の形は そうやって 教えてくれている 或いは そういう風に 作られている ── 足を踏み入れたら、最後。

いま楽をすればするだけ 後から苦労が絶えなくなる いま苦労をすればするだけ 少しずつ人生は楽しくなる あなたのいまのその苦労は 楽をし過ぎてしまった人が 苦労をしている真っ最中に 手を差し伸べてあげられる こころを育てる大事な期間 ── あなたが、未…

振動が波となって 世界へ伝播する ラジオの電波塔は こころにある場所 眠ったままの ぼくらはいつも 大切なものを 失くして気づく もうこれ以上 涙よ流れないで ── 悲しみは、二度と繰り返すな。

ぼくらの ロスト・テクノロジー DNAに結ばれた 記憶のなかで生きている よく見る 夏の風物詩 ── エネルギーの、放出方法。

生きている それだけで なにかある けれども そのなかの なにかが なくなったら 急激に 腐りゆく だから なにかを 守りながら ぼくらは 必死に 生きてゆく ── 腐りかけでも、鮮度は保って。