ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

山羊の詩

めいめい あなたの命のうたさ 迷える羊にゃ ちと気が重いが めいめい あなたの命をうたえ 迷える羊も ちと楽になろう めいめい あなたの命のうたげ 迷える羊も 飲め騒げ めいめい あたしは 羊じゃなくて 山の羊さ やぎと呼べ 角笛吹けば どこへでも 雲を渡っ…

原始のサイクル

遺伝子レベルで 組み込まれて(い)る 原始のサイクル 狂ったならば あなたは既に 人類と呼べる ものではないだろう ── 進化の種か、はたまた退化の実か。

摩天楼の階段

一段一段高くなる ビルの高さの背比べ 中心街のタワーに向けて 一段一段高くなる 三段飛ばしで登ってゆくと 後ろに何もないと気づいた もいちど前を 振り返り見ると 中心街のタワーの上には 天使の輪っかが浮かんでら ── 加速する時代、迫り来る未来。

世界樹の枝

世界樹の枝を 口に咥えて 大きく吸って 煙を吐き出す 白く煙った 視界のなかに ぼくは この世の 行く末を見た ── 見えないものも、見えるようにする。

電磁波攻撃

洗脳装置を持たない者も 近くにあれば被害を受ける 洗脳装置がついに 本領発揮といったところだ 脳細胞はますます破壊され まともな思考は出来なくなる 洗脳装置が壊れるのが先か 脳細胞が壊れるのが先か どちらのこわれものが頑丈か ── 月面都市製、量産型…

ゲドニズム Ⅰ - 信じるものは、救われる -

信じる対象とは 偶像及び架空の神 または神を名乗る人間ではない あなたのことである 自分を信じ切れたものにこそ 救いが与えられる もっとも 神とはあなた自身であるから 履き違えてはならない 神とは 心である ── この世にのさばる、歪んだ教え。

ラグナミロク

創造は破壊からは生まれない 創造は創造より生まれ 破壊も創造より生まれ 破壊は創造によって終結する ── ここから先は、思考を止めるな。

メイド・イン・ムーン Ⅲ - ヒドラの連繁-

月面人間工場製の 我々人類の身体の中身 それは 我々の意を介さず それぞれ独自の行動を とっている 臓器ひとつひとつが 別の生き物で 内臓と呼ばれるものは 無数のヒドラが 奇跡的に連繋している 言うなれば 我々の身体は 彼らを収める箱なのだ 本来統率が…

タナニアゲール人

自分のことを棚に上げて 人のことを罵るタナニアゲール人 彼らの生態のいちばんの特徴として 自分で自分のことを 傷つけているということに 気がついていないという点がある ── 我々人類とは、別の生態系。

秘密の暗号

大抵の物事には 秘密の暗号が記されている 例えばそれは 自分の死の予兆や この世界の終わりや 秘密だったりもする ── 解き明かせるのは、波長の合ったものだけかもしれない。

働かざるもの、食うべからず

働いた分だけ 食べられるはずが 働いて(い)ないものも 食べられてしまう こんな世の中は おかしい 働けるはずなのに 働かないのと 理由があって 働けないのとでは 訳が違うのだ 働ける身体を 持って(い)るならば 汗水流して働いて 明日の為に 飯を食うのだ …

ナクシーソー

大切なものはいつだって 失くした頃に気付くもの だからいつでも出来るだけ 失くさないように気をつけて ── そのバランスは、難しい。

修練

今がいちばん良くっても 明日も良いとは限らない 明日も良き日にする為に あなたを大事にしてあげて あなたの痛みや悲しみは あなたがいちばんよく分かるはず これを来る日も行えたなら 積もり積もった良いことは いつしかその実を結ぶでしょう ── 明日のあ…

流行と古典

流行の正体知りたい場合 歴史に学ぶがいちばん良い 過去は浸るものではなく こうゆう場合に用いるものさ 経験などはあくまでも あなたの通った足跡さ 歴史は新たな問題を 解決させる道標 ── 今の凡ゆるものよりも、真実への近道。

ヒバリの目醒まし

ヒバリの声で 目を醒ます そしたらその後の一日は 一週間のこころもち 月の子守唄が 聞こえても 朝まで繭で ヒバリの声を待つ ── 早起きは、三文以上の徳がある。

雷神ソニック

身の丈程ある 斧を振り上げ 雷神ソニック 稲妻を呼ぶ 晴天の空は 忽ち曇り 一撃必殺 閃光瞬く 消し炭と化した 肉塊は かつてあなたが 自分と呼んだもの ── 昨日の足跡など、そこにはもう無い。

スティング・ライク・ア・ビー

強い日差しが照っている 太陽冠の巣穴から ヒグマのような毛を纏い 働き蜂が顔を出す 仄かに香る花の足場を 水切り石の如く 優雅に渡る 道ゆく人の 仮面舞踏会を見下ろして 花粉団子を運んで(い)る 花より団子と云った風だ お尻の針を忍ばせて 人間の川を縫…

巨神の詩

我々人間誰しもが 昔はみんな神だった 今よりもっと大きくて 地を鳴らしながら歩いて(い)た やがて楽をすること覚え 罪の意識がのし掛かり 次第に身体は縮んでいった たとい見た目は縮んでも あなたは誰だか分かるはず 我々人間誰しもが 今もみんな神なのだ…

フィクションはノンフィクション

誰かの作った物語 娯楽と侮る事勿れ 誠の眼鏡で覗いてみれば 世も覆ることばかり フィクション纏った ノンフィクション ── 9割の嘘は、1割の真実。

カムパネルラの水瓶

きみの見ていたあの星を 今日もぼくらは見て眠る きみの流れたあの河も 今日は静かに流れゆく いつもあなたのなかにある 涙の海へと注いでいる ── 星の海の、線路は続く。

食べるために生き、生きるために食べる

身体は食べたもので出来ている あなたのこころが生きる身体だ また身体が食べられるためにも きょうとてあなたは生きている ── あなたを作る、あなたの選んだもの。