ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

テンムス奪還作戦【2-4-4】

ダンジョウと

タヅクリ博士は

カメレオン型の

機械に乗って

テンムスを奪還するため

都市の中央に位置する

祭壇へ向かった

ただ

この機械の能力は

心力を浪費するため

祭壇まで能力が保つかは

ダンジョウにかかっていた

ダンジョウは

ただ闇雲に

勾玉光輪を動かしていたため

心力の浪費が激しかった

博士は勾玉光輪の扱い方も

教わらなければならないと

少年の後ろで感じていた

テンムスが乗っていた

機械と同じように

縦横無尽に飛び跳ねることも

可能であったため

周りからは見えず

且つ機動力にも優れた

機械だった

帝国軍の傭兵の目を

掻い潜り

無事に祭壇の前まで

やって来たふたりだったが

意外にも警備が固く

突破口を模索していた


── 跳ね回る希望の舟、地底帝国の詩。