ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

楽団への入団【17-3-4】

タヅクリは

 


楽団の門の前に立っていた

 


 "うぅ…、緊張するのぅ…

 こんなに緊張したのはいつ以来じゃ?

 確か、思伝石の発見を発表した時じゃから

 だいぶ前になるのぅ…"

 


タヅクリは回想に浸りながら

楽団の門を叩いた

 

 

 

翌日、音楽団の練習風景のなかには

タヅクリの姿があった

 


── 生半可な気持ちじゃ居られない、地底帝国の詩。