ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

異臭騒動【14-4-1】

ダンジョウたち三人と

公安警察のコヴとウナージュ

蛮三會組員の植物人間

イモムシカーの車内は

定員オーバーでぎちぎちだった

 


 本当は規定違反なんだがなぁ

 まぁそんなことも言ってられんから

 今は目を瞑るとするか

 


コヴが仕方なさそうにため息をついた

 


 それはそうと臭いわね…

 アオダン、たなたね…

 


どうやらこれは植物人間の名前らしい

 


 青臭いな…

 青野菜と変な汁を混ぜたにおいがするよ…

 


 そんなぁ!臭い臭いって、

 連れてきたのはあんたらだろう?!

 


 うるせぇ!

 手間かけさせやがって!

 ここまで来るのに大変だったんだぞ!

 


ダンジョウはまたしても

完全にヤクザであった

 


イモムシカーは再度プラントに着いた

 

 着いたわよ

 


 ここは正面だろう?

 裏口があるんだ、裏口へ回ってくれ

 案内する

 


プラントの巨大な建造物の裏側には

地下通路のような入り口があった

 


── 秘密の入り口、地底帝国の詩。