ダンジョウたちは
タヅクリ特製UFOで
次の鏡の断片の
ある場所へと移動していた
そこはここから
北に位置する都市であった
あまりここには
向かいたくはないのじゃが
そうね
あまり良い感じは
しないわよね
そんなに物騒な街なの
なんというか
一見すると
特に変わり映えのない
街なのじゃが
どうも雰囲気が
不気味な感じがしてのう
以前一度行ったっきりじゃが
あの感覚は
今でも忘れられんのじゃ
そんなに変なところなの
なんだか逆に
楽しみになってくるね
笑っていられるのも
今のうちかも知れんぞ
そうね
気をつけた方が良いわ
ふたりがそんなに言うなら
心してかかった方が良いね
ダンジョウは
少し交信して
精神統一と
頂回復を行った
その間も
タヅクリのUFOは
巨大モグラの掘った
地下通路を浮遊していた
── 脅威に備える、地底帝国の詩。
