ダンジョウは
テンムスと出会った時に
放ったものと同じオーラを
発していた
その時とは異なり
ダンジョウの目には
星海が輝いていた
オーラの龍は
その十本の首を
起用に用い
シュトレーン以外の
三体の歩く包丁を
喰らい尽くした
十本首の龍は
狙いをシュトレーンに定めると
勢いよく喰らい付いた
シュトレーンは防御体制をとったが
所々食いちぎられていた
一瞬にして満身創痍となった彼は
すぐさま自らの背後に
ポータルのようなものを形成し
ずり落ちるようにそこへ
入って行った
まさかここまでとは
目を見開き
驚愕しながら虚空へ消えた
その後には
研究棟の設備の稼働音が
物悲しく響き渡っていた
── 無言の供養、地底帝国の詩。