ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

ヴィジョンを頼りに【6-3-1】

でも大きな交差点が見えたぞ

あと暴走族も

そこへ行ったら何か

分かるかも知れない

ダンジョウは意気揚々と

ふたりを道案内した

あとのふたりは

ダンジョウの発言に

きょとんとしながらも

後をついて行った

博士

暴走族って何だと思う?

文字から推察するに

何かに乗って

暴れているような感じを受けるの

もしかしたら

街のごろつきたちが

最先端技術を取り入れて

何か悪さを働いているのやも知れぬ

しかしながら

流石にこんな都会を

脚と身ひとつで移動するのは

骨が折れた

ダンジョウも修行をした身ではあるが

体力には自信がなかったので

早速息を切らし始めた

なんかタクシーとか無いの

無いこともないけれど

その時だった

ダンジョウの見た

暴走族軍団が

来た道を周回していた

ダンジョウは息を飲みながらも

暴走族軍団へ向かって

アプローチを行った


── 分からなければ分かる人に聞け、地底帝国の詩。