ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

心力の干渉【3-4-2】

テンムスの身体の

幾億かの

崩壊しかけた世界

ダンジョウが

訪れることの出来た

世界は

そのなかでも

数百あるかないか

くらいだった

自分の非力さを

思い知るしかなかった

訪れた数百の世界はみな

自分たちの世界の影響で

世界の均衡を

保てないでいた

ダンジョウは

交信の際の僅かに掠った

情報を頼りに

崩壊しそうな世界同士に

解決のための

架け橋を渡して来た

今の心力では

ここまでが限界だった

けれども

やれるだけのことはやった

あとは祈るしかなかった

一先ず簡易的な

応急処置は出来たが

余談を許さない

状況は続いていた


── 最善は尽くした、地底帝国の詩。