テンムスの身体の
幾億かの
崩壊しかけた世界
ダンジョウが
訪れることの出来た
世界は
そのなかでも
数百あるかないか
くらいだった
自分の非力さを
思い知るしかなかった
訪れた数百の世界はみな
自分たちの世界の影響で
世界の均衡を
保てないでいた
ダンジョウは
交信の際の僅かに掠った
情報を頼りに
崩壊しそうな世界同士に
解決のための
架け橋を渡して来た
今の心力では
ここまでが限界だった
けれども
やれるだけのことはやった
あとは祈るしかなかった
一先ず簡易的な
応急処置は出来たが
余談を許さない
状況は続いていた
── 最善は尽くした、地底帝国の詩。