ダンジョウのこころに
自らも感じたことのない程の
エネルギーが溢れて来た
すぐさまボロ小屋を
飛び出そうとした
ダンジョウだったが
たちまちタヅクリ博士に
制止されてしまった
ダンジョウはその制止をも
振り切ろうとしていたが
無策で敵の懐に飛び込むこと程
愚かな行為は他にないと
言われてしまい
苛立ちを抑えながら
イスにもう一度座った
何か策があるのかと
興奮を抑えて少年は言った
わしに任せろ
そう言いながら
奥の壁と思われたものが
下から開き
テンムスの乗っていたものと
似たような機械が現れた
── 攻め入るための用意は重要、地底帝国の詩。