六発目
七発目の拳をともにかわし
ふたりは弓矢を構えた
ダンジョウが自らの光輪に
心力を一点集中させ
ホージもそれに
引き寄せられるように
心力を増幅させた
ホージの心力が
ダンジョウの心力と混ざり合い
地上では見たことのない
色を帯びていた
いまだ
ダンジョウが光の矢を放った
動作の止まっている
ゴリラ型マシンの頭部に向かって
一直線に飛んだ
マシンはぐらつき
ホージは歓喜したが
まだだ
ダンジョウはすぐさま移動して
マシンの開いた手のひら目掛けて
勾玉光輪を飛ばした
両の手のひらにあった
水晶は割れて
マシンは機能を停止した
── 討ち取ったり、地底帝国の詩。