ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

心力の浮き沈み【4-3-4】

なんか気に食わないんだよな

ホージだっけか

お前のその顔

なんかむかつく

ダンジョウは急に

ホージに対して

戦線布告をした

むかつくと言われても

ぼくは生まれてこの方

こんな顔だよ

そうじゃなくって

ダンジョウは

もどかしそうに

地団駄を踏んだ

テンムスなんか言ってよ

ダンジョウよりも顔が良い

ううううう

ダンジョウのもどかしさは

頂点に達していた

まあまあ

そんなところにしたまえ

静観していた

タヅクリ博士が口を開いた

あっかんべをして

ダンジョウは自分の席へと戻った

良く吠える犬だ

ホージがぼそっと呟くと

地獄耳のダンジョウは激昂した

すかさずカツパとテツパがなだめて

場は静まり返った

最初は心力のコントロール

ついてこい

もう修行は始まっているぞ


── 感情の操作は己の未来の操作、地底帝国の詩。