ダンジョウは足場に着くたび
悲鳴めいた声をあげては
また次の足場へ飛んだ
そんなことをしているうちに
心力は底をつきかけ
彼の顔には目に見えて
疲労の色が浮き彫りとなった
しかしながら
こんなところで
休むわけにはいかなかった
最も
足場が休ませてはくれなかった
気合いで心力を持たせていたが
それもとうに限界を超えていた
ダンジョウの疲労に比例して
足元は一段と険しさを増していた
初めは広かった足場も
徐々に狭まっていった
終いにはエネルギー弾のようなものまで
足場に撃ち込まれるようになった
ダンジョウは
勾玉光輪を盾にしたり翼にしたりで
目まぐるしく動いていた
それでも落ちずにやり過ごしていた
このままだと本当に
心力が尽きてしまうので
一か八かある作戦を
実行しようとしていた
── やるかやられるか、地底帝国の詩。