ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

霧のガラス

防波堤は

霜のガラスで

覆われている

その先の海は

まるで

水族館のようだ

ぼくらの

思っている以上に

霜のガラスは

頑丈で

そこから先には

どう足掻いても

行けないのだ

きみとぼくの

距離感と同じだ

 

── 近くにいても、こころを阻むもの。