2021-02-09 氷河期暮らし 奴隷人形の ぼくらの仲間 無表情の目元から やがて氷河期 やって来る 外気は日毎に 寒さを増して 遍く命も凍りつく これがこのまま 続いたならば 確かにぼくらは 死に絶えるだろう けれども僅かな魂は それでも生きろと 言っている 身体を疾る赤色を 震わせ生きろと 言っている 氷河期暮らしは 厳しいけれど 同じ赤色疾る仲間を ぼくは探しに旅に出る ── 命の鼓動が、氷を溶かす。