2021-10-25 夕焼けロマネスク 雲のいばらのなかに 橙色の道が見える そのまたさらに 向こう側 光か夢か 分からぬような 暖かいものが 迫ってくる ぼくは目を閉じて じっと待っている 頬に触れた温もりは いつしか感じた 懐かしさ 知らないようで 知っている 橙色の道の真ん中を 歩きながら 感じている ── やり方さえ知っていれば、いつでも感じることが出来る。