ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ウルトラヴァイオレンス

こころを持たぬものたちは 加減というものを知らない 支配をするという点では こちらの方が 有利かも知れない こころを持たぬということは 超暴力すら厭わぬだろう 平気で破壊し人を殺し 止められてもなお 止めぬだろう こころを持たぬものというのは こころ…

ナチュラルキラー

気付かぬうちに 淘汰される文明 ヒトは家畜に 機械はヒトに まるで映画な 出来事が たったいま 目の前で 起こっている 現実を受け入れられぬまま 残酷な現実は続いてゆく ── 体内の免疫と、同じように。

ネオ

同じような出来事にも そこに蓄積された経験が 上乗せされれば 新たな経験に繋がる それを繰り返し 行ってゆくことで 常に新たな 自分でいられる 時代よりも 早い速度で 未来へひと足先に ── 時代遅れの連中なんて、置いてゆけ。

対策班

世界に散らばる ネットワークで 生け捕るための 対策班 光の速さで 情報は駆け巡り 月のマザーコンピュータで 打ち出された 結果を反映して 最良の作戦を 打ち立てる ── 小細工はすべて、無に帰する。

諸悪の根源

蟻の巣のように 根を張っている 諸悪の根源を 引き摺り出す なかなか表に 出ないときには あの手この手で 必ず引き摺り出す ── もう、逃げても無駄だ。

特定

やっと見つけた この時を待っていた これから徐々に 世界は変わる 気づかぬように 静かに変わる 気づいたときには 変わっている ── 見つけてからは、一瞬だ。

決められた期限

我々は本来 寿命などない けれども 長生き出来ないように 決められている 或いは 無理に長生き させられて 死んだらそれで お仕舞いだ 自分の生命を 自分で生きることすら ままならないのだ それが当たり前だと 言うのであれば 自ら死を選んでいることと 同…

病気販売機

そこに居るのが 当たり前だから ここで生きるのが 当たり前だから 売る人間も 買う人間も 病気を売り買い していることに 全く気がつかない 影響力のある者は 病気を更に拡めるための 広告塔になる始末だ 肩書きが欲しいなら 病気販売機とでも 名乗ったらど…

搾取の庭

芝生に腰を 下ろしただけで 金が絞り取られてゆく 寝転んで 身体に付いた 草の分だけ 金が搾り取られてゆく 塀の外では そんなことないのに ── 犬小屋に繋がれた、犬のように。

案内人

一寸先の闇を照らす 案内人 緑色の炎を立てた カンテラを持った 案内人 案外頼れる 案内人 けれども 目的の場所へ 向かうかどうか 決めるのは あなたのこころ ── 頼り切っては、身の破滅を呼ぶ。

通行人の助言

物語に於いて 通行人の助言ほど 有用なものはない 彼らの助言ひとつで 世界を救うことだって 出来てしまうのだから 何気ない言葉でさえ 無下には出来ない ── 何気なく通り過ぎるものに、ヒントはある。

目的地

ありとあらゆる 土地のなかで 自分の目指す ただひとつの場所 そこに行くまで たくさんの道のりがあって たくさんのドラマが 待っている 辿り着いたその頃には 一皮剥けたきみの姿と 一本の映画が 出来上がっている ── 長い短い関係なしに、物語は用意されて…

過保護病

わたしを 目の前にすると 大抵の人間は 或る病気を 発症する わたしが どんな行動を するにしても 心配せずには 居られなくなる病だ 別に流行病ではないので 感染する心配はないが 患者を目の当たりにすると 伝染病よりたちが悪い ── わたしはあなたの、飼い…

雲を掴む

雲を掴んだように 真実はするする指の 隙間を滑って またどこか遠くへ ゆらゆら消えてゆく わたあめくらいなら 少しは掴めるけれど 煙のようなものだから 手に入れるのが難しい ── もう実は、掴んでいるのかも知れない。

チェンジ・マイ・ワールド、チェンジ・オール・マインド

ぼくの世界は みんなの世界 ぼくのこころも 誰かと繋がり合っている ぼくのこころが 変わったら 生きとし生ける すべてのものの こころも少しずつ 変わるはず ── 必要なものは、少しのやさしさ。

ステップ・アップ・ステップ

軽やかに ステップ踏んで ステップアップの ステップを しっかり一段 上がってゆく 生ける屍を 踏み台にして ステップアップ ステップさ それからジャンプで 月まで行けたら どんなに気持ちいい ことだろう ── 高く飛ぶために、小さなステップを踏む。

スタンド・バイ・U

ぼくの背後に 付き纏うものはなんだ 振り返っても 誰も居ない 気配は感じて いるのだけれど 歩いていても どこまでも ぼくの背後に 付き纏う 得体の知れないから 気にすることは やめにした ── それは過去だったり、後悔だったり。

いくら逃げ続けても

いくらきみが 嫌なことから 逃げ続けたとしても 手を替え品を替え 必ずきみのもとへ やって来る きみがそいつを やっつけない限り いくら逃げ続けても 必ずやってくる ── 迷いは禁物、立ち向かえ。

具現

宇宙との交信を経て 見たい 聴きたい 触りたい 食べたい 嗅ぎたいものを 自分の目の前に 呼び出す作業だ そんなに難しい ものではないが 中途半端に やってしまうと 後悔だけが残るので とことん拘って 呼び出すこと ── とことんやれば、応えてくれる。

出現

突然現れた手に ぼくは驚いた なんの前触れもなく バス停の横から ぼくの肩に触れた 数歩下がって 確認してみるが もちろん人の影など 見当たらない きっと 出て来る次元を 間違えてしまったのだろう ── 次元の歪みに、吸い込まれた何か。

発現

こころの深く 奥底に 隠されて(い)た 力の発現 今すぐ重要な ものではないが 後々必要と なってくるものだ ぼくはその時になるまで 現を抜かして 遊んでいるよ ── 思いがけない、能力の発現。

実体験

あなたの体験したすべて あなたを通して 誰かが体験していたら また体験することに なっているとしたら あなたは今まさに 実験体である ── 実体験を語る、実験体。

最先端技術

あなたの小さい頃には 実現出来るとは 信じていなかった 技術でさえ 時が経てば 滞りなく行われている もし仮に すべての技術が 出来るものとして 時代に合わせて 小出しにしているのならば 最早技術などではなく アトラクションの 一部に過ぎない ── 助かる…

感情の砦

きみの足下を 覆っているのは 嵐のように 吹き荒れる 感情の砦だ 蟻のように 何処からともなく 涌いてくる 誰かの感情から 守る砦だ 文字通り きみに残された 最後の砦だ ── 感情と感情が、ぶつかり合う音。

熱源の光

高熱を伴う その光は 色鮮やかに あらゆるものを 焼き尽くす 夜空に咲いた 花火のような 綺麗な光に 見惚れていたら いつの間にか 焼け付く影に 変わり果てる ── 魂すらも、跡形もなく消えてゆく。

蛍の光

薄暗い夜に 蛍の光が 舞い上がる それは小さな光 などではなく 幾重にも重なり 閃光となって 暗黒を切り拓く 後ろめたい 気持ちはすべて 土のなかへと 還ってゆく ── 闇に塗れた、きみのこころも。

粛清の光

影に潜んだ者たちは 陽のもとへ引き摺り出され 燦然と輝く光のなかで その身を焼き尽くされてゆく これから先は 嘘をつくことも 悪事をひた隠しにすることも すべてままならなくなるだろう 明るい世界は もうすぐそこだ ── 人を欺き生きる者たちの、輝かしい…

調整

温度や湿度 体型や体調 天候や気候 目標や標的 調整のきかぬものは 過ぎ去ったものだけ ── これから起こることは、すべて調整出来る。

整頓

元あった場所に 仕舞って戻す または別の場所へ 移して仕舞う 部屋のなかは こころのなかだ ものの位置ひとつで 心情も変わる ── 動いたこころの、奥底で。

整理

今まで拾った思い出を 今までもらった品物も 今まで描いた路線図も 今まで紡いだ言の葉も 今まで使った万年筆も すべて一から整理する それでも残る物ならば きみの本当に必要な物 ── 人差し指の、先にだけでも良い。