刀を鍛えるその度に 己のこころも 鍛えられてゆく ただの金槌と 侮るなかれ 歴戦の刀と同様に 何事にも動じない こころをそれは 持っている 縁のひび割れの 線ですら そんなこころで 保っている ── 物理的な力以上の、見えない力。
脚の安全は 保証されるが 寒暖差には 適応出来ない 身を守るためだけの 道具には 欠点が多くある それでも 意外な使い方だって 出来るかもしれない ── 物は、使いようだ。
銀の天使が 落っことした 銀の羽根 欺瞞の平地に ひらひら落ちた それを拾った少年は 空を見上げて 太陽のように 金の瞳を 輝かせていた ── どうか、純粋なものの手に渡るよう。
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。