ぼくはきみが 見えているけど きみにはぼくを 見ることは出来ない つかず離れず 地面に立たずに 宙に佇む ぼくを見ることが 出来るのならば きっときみも 宙に佇んで いるんだろうね ── 幽霊とは、また違う者たち。
敷き詰められた レールの上を 屑鉄造りの 乳母車で 唯ひたすら 上下左右に 時折ぐるぐる 回転しながら それでもレールを 外れることなく 終点を目指して 駆け抜けてゆく ── そんな人生、まっぴらごめんだ。
上がったり 下がったり 時には平坦だったり 常に一定な数値は 出ることはない 外側から 内側から 何らかの影響を 受けるのだから ── 海を滑る、波と同じだ。
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