ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

2020-01-01から1年間の記事一覧

見えない爆弾

誰もが持ってる 見えない爆弾 導火線の長さまで 人それぞれの 見えない爆弾 舞い散る火花は 炸裂する日を 待ちわびる 誰かと会うたび 短くなってる 導火線 どうにかしないと いけぬのだけれど どうにもできない 導火線 宇宙の彼方へ捨ててくれ でないと世界…

リ・バース

昨日の自分と 今日の自分 今日の自分と 明日の自分 同じに見えても 実は違う 全く別の 違う自分 今日も何処かで 殻の破れる 音がする ── 鏡に映る、新しい自分。

砂時計のサイクル

月の繭に包まって 夜明けが来るのを じっと待て 朝焼けの音が 聞こえたら こじ開け外へ 飛んでゆけ 羽が傷つき 飛べぬなら 月の繭に包まって 夜明けが来るのを じっと待て ── 儚いいのち、だから楽しい。

きれいなもの

溢れてこぼれた おとしもの いつしか失くした あのこころ 暗くて深い 海の底 煌めくなにか 落ちていた 二枚貝の殻のなか やっと見つけた きれいなもの ── 失くしたものは、きみのすぐ側。

空想神話

作り話と 侮るな 真実は いつも そこにある ── 空想上の、ホントの話。

幻夢大戦

見えない敵との戦争が いつもの場所で起きている 平和の夢を見る人は 幻想のなかへ消えてゆく きみの求めた真実は いつしか嘘へとすり替わる 活力のための食料は ぼくらを腑抜けに変えてゆく 電光石火で銃を取れ 目醒めるためのレジスタンス ── きみの敵は、…

欲しいものなら

喉の奥から 手が出るくらい そんなに欲しい ものならば 喉の奥から 手を出して その手で掴んで みせたらいい 口を開けて 待っていても 誰も入れては くれないよ ── 何でも手に入る、きみが望めば。

よみがえり

生きて還って よみがえり 不死鳥のように 舞い戻り 星とひとつに なるまでの 遊びを探しに 旅に出る ── チケット代わりの、羽を手にして。

マクロとミクロ

ぼくらは誰かの 世界の一部 ぼくらも誰かの 世界の真実 ── 無限に増える、世界は震える。

新しい世界

歪んだ思いの 描いた未来 在るものが無く 無いものが在る うんざりなのさ こんな世界 みんなが思い 描いた未来 在るもの 無いもの その通り もうすぐ来るさ 新しい世界 ── すべての真実、白日の下へ。

いつでもハングリー

いつでも どこでも ハングリー 満たされるのは 食べたものだけ おいらの身体は いつでもハングリー 腹いっぱいは死ぬのと同じ 宇宙でさえも食い尽くせ ── 腹が減ってりゃ、何でも食える。

ゆっくり起こして

そおっと、そおっと ゆっくり起こして カップに入った マグマが煮立つ そおっと、そおっと びっくりしても 決して声には出さないで ── 何事もないかのように、何かが起きる。

プラスパワー

どんなとこにも プラスパワーが作用する きっとあなたは 知らないけれど 後退だってプラスパワー 後ろにちゃんと進んでる マイナスもそこから引けば プラスパワー 世界はプラスに満ちている ── 楽しいことを、たくさんしよう。

明日の歌

明日の笛を吹いたなら 遅れて明日はやって来る 明日の笛が壊れたら すかさず明日はやって来る 喩え明日が来なくても ぼくには明日が見えている ── 越えねばならぬ、たましいの門。

いまはいまだけ

いまはいまだけ いましかない いままではなんて いいやしない いまここからなら いくしかない いまにみていろ いましかない ── いままでなんて、いまでしかない。

暴風域

暴れん坊の北風小僧 子豚の家は跡形もなく 吹き飛んだ 鉄骨揺らす瞬間風速 窓枠と外の隙間から 聞こえる無念の叫び声 ぼくは知らないふりをして サーフボードに跨った これからきみに会いに行く 暴風域を乗り越えて ── いつも通っている道も、 いつしか知ら…

海辺のトカゲ

ガタガタとドアをノックして ぼくの眠りを妨げる 涙で濡れた窓の隙間 なぜか尻尾はそこから出ている ちょん切ってやろうと思ったけれど 心地がよいのでそっとしておいた ── 波の鳴き声、かもめの飛ぶ音。

朝焼け、オーヴァーレイ (Ⅳ)

立ち止まるほど暗い 先の見えない未来 やりきれない思いでも 息の根を止めないで きみは朝焼け、オーヴァーレイ ── みんな朝焼け、こころを燃やせ。

グレート・ウォール

きみとの間に 超えられない 巨大な壁が聳え立つ 知らないふりして 歩いても 見えない壁が引き離す 伸縮自在のグレート・ウォール 生まれた瞬間決まっている ── 目を瞑って、その手をかざして。

ロマンチック (Ⅴ)

目測を誤り堕ちる 総理大臣の哀れな姿 フラッシュが晒し出す そいつを早く吊るし上げておくれ ── ヤツを、汚い椅子から引き摺り下ろせ。

破滅の季節

コンコンコンとノックして 破滅の季節がやってくる どんどん近づく声は誰? 破滅の季節はやってくる ノンプロブレム、よく聞いて 破滅の季節はもうまぢか ── きっともうすぐ、やってくる。

ブラック・ポイント

鮮度は抜群 千尾のまぐろ 洗脳された きみの目に 閃光なんか 見当たらない ── きみたち、死んだ魚の目をしている。

グッドナイト、ロンリーハート

外から戦車の声がする ぼくらは頭を低くして 白く煙った息を吸う ひとりぼっちの心臓が 張り裂ける前にヤツを撃て グッドナイト、ロンリーハート ── きみの屍も、越えてゆく。

朝焼け、オーヴァーレイ

眠気にのたうつ瞼に煌めく きみは朝焼け、オーヴァーレイ 寒気も吹き飛ぶ光の毛布 きみは朝焼け、オーヴァーレイ まばゆい光景 未だ見ぬ側面 ぼくは朝焼け、オーヴァーレイ ── 目醒めろ、全細胞。

底なしの街

麩菓子みたいなこころもち 虚しさちょっぴりいとおかし 不安に駆られた夢心地 底なしの街に不可はなし ── 貪欲に、強欲に。

神様はこころのなか (Ⅲ)

魂を売るようなマネだけは 死んでもするなよ 自分に聞いて 自分の目で見て 神様はこころのなか ── こころの神殿の、扉を開けろ。

スノーマン (Ⅳ)

ねぇ、スノーマン ぼくら間違いなく 正しい道を歩いているかな? 予言なんか知らない でも、迫り来る未来を憂いている ── きみの道は、きみだけが知っている。

さよなら、ダイナソー・ロマンス (Ⅴ)

ぼくら、さまよう 揺れて、重なって 瓦礫の雪を踏み続ける ようやく気づく きみの足跡で 明日がいつでも来るわけじゃない 老いて枯れてゆく 世界を見つめて みんな、さよなら ダイナソー・ロマンス ── ぼくらは何を、学んできたのだろう。

つなみの木

つなみの木になる木の実はひとつ 積み重なってつつとなります 熟す頃につつつと落ちて 潰れて木が生えます 摘んでみました 津波の晩の 冷たい 月 ── これから生まれる、すべての生命へ。

パンクの化身

エレキギターに飛び乗って パンクの化身、何処へ行く? ランプの魔人も恐れ慄く パンクの化身、何処に居る? ランブレッタのスクラップ パンクの化身、振り回す アンプに繋がるきみの腕 パンクの化身、ぶち壊せ ── こんな世の中、ぶち壊せ。