ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

現実

借り物の日々が

途端にぼくに

牙を向く

 

幻想的な花畑も

温かい食卓も

楽園をめぐる冒険も

全部ぜんぶ夢だった

 

目の前には

ただ、ただ

だだっ広い荒野が

ひろがっているだけ

 

丹精込めて作った野菜は

全て引っこ抜かれ

湧き水も枯渇している

 

空では鈍い太陽が

厚い雲の切れ間から

迷惑そうに覗いてる

 

かろうじて

わずかな日差しが

地面に降り注ぐ

 

照らされた土には

まだ芽が出たばかりの

豆の木の苗が

ひび割れから顔を出していた