ヒトリゴ島

生きとし生ける、ひとりごと。

真昼の原爆

気持ちいい程に

降り注ぐ

放射線の矢を

身体に浴びて

今日も健やかに

通りを歩く

魚眼を埋め込んだ

下を向いて

歩く人々

蟻の行列を

見下しながら

歩いて(い)る

おまけに耳も

塞いで(い)る

相も変わらず

弱いものいじめが

大好きなのさ

空はこんなにも

素晴らしい

きのこ雲なのに

 

── 爆発の音にさえ、気がつかないだろう。