2021-09-14 真昼の原爆 気持ちいい程に 降り注ぐ 放射線の矢を 身体に浴びて 今日も健やかに 通りを歩く 魚眼を埋め込んだ 下を向いて 歩く人々 蟻の行列を 見下しながら 歩いて(い)る おまけに耳も 塞いで(い)る 相も変わらず 弱いものいじめが 大好きなのさ 空はこんなにも 素晴らしい きのこ雲なのに ── 爆発の音にさえ、気がつかないだろう。